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仏教伝来とともに我が国に伝わった香。
日本の香文化は,仏教史や日本の歴史を抜きには
語れません。
我が国伝統の「香り」は,仏さまが
そっと語りかけてくれるかのような,
何とも言えない,理屈では説明のできない
幽玄のかおりです。
それゆえ,はるか昔の古来より現在に至るまで,
癒しのシーンや精神統一に欠かせない
アイテムとなっています。
日常生活に「香り」を取り入れることにより,
リラックス効果,気分転換,瞑想に入りやすく
する,集中力を高める,想像力を飛躍させる…
などの効果が期待され,
また,仏前にお供えするお線香やお焼香,
主に密教寺院での儀式前に僧侶が用いる「塗香」
と呼ばれる香りの粉末は,単に香りを感じる目的
のみならず,心身を清めるための必需品として
時代を超えて受け継がれています。


香りが直接的に現実的な変化をもたらすわけでは
ありませんが,頭で考えすぎている時にふと,
「懐かしさ」であったり,「豊かさ」であったり
そのようなイメージの香りに出会うことで
日常や目の前の現実を離れて想像の自由度が
高まり,制限をかけていた状態から解放される
感覚は誰しもが体験されたことがあるのでは
ないでしょうか。
脳科学の世界では,五感のうち嗅覚だけが,
大脳新皮質などの高度情報処理領域を
「介さずに」脳幹などの生命維持に重要な
領域へ伝達される感覚であることが
わかっています。
ついつい理論や効率計算に傾きがちな
現代人の脳に対し,「香り」はより
本能・感覚的な作用で
リフレッシュ効果をもたらすことでしょう。
昭和,平成を経て令和時代を迎えた日本。
さまざまな技術革新により我々の生活は
もう十分と言えるほど豊かになりました。
ですが,心の豊かさは…?
世界幸福度ランキングにおいても,
日本の立ち位置は下がる一方だそうです。

そんな日常生活にぜひ,仏の香り,
和の伝統の香りを取り入れてみては
いかがでしょうか。
御香所燕雀殿ではすべて,
天然の高級香原料のみを用いて,
日本古来の香り文化の継承をおこないます。
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